月曜日に続き、同じ週に2回も為末さんに会えてしまったという奇跡。

SSUスポーツビジネス講座の第3回、「ゲストアスリートによるトークセッション」の回。
応募時にこのサブジェクトを見たとき、為末さんだといいな~とは思っていましたが、毎年1月末から2月にかけては暖かいところで合宿に入っている時期。
まさか本当に為末さんがいらっしゃるとは夢にも思いませんでした。

実は今日のゲスト講師が為末さんだということは、先週の講義の中で告知されていました。
為末さんの企画した『東京ストリート陸上』や『キッズ・アスリート・プロジェクト』の説明が割愛されたのはそのためです。「来週本人来ますから、このへんはいいですよね。直接話してもらいますんで。」って。
「来週タメスエ来ますから」という会話がフツーに交わされるSSU、すごすぎる(笑)。

先週為末さんが来ることを告げられても「なんかいろんなことが上手くいきすぎてる!」となかなか信じられなかったのですが、SSUの建物横の駐車場に先日の侍号がとまっているのを見て、「ああ、今日ほんとに為末さん来てくれたんだあ」と。

玄関を入ったら、会場の準備がまだできていないということで控え室でウェイティング。
…なんと横のテーブル席には、朝原さんと土江さんがジーパン姿でフツーに座っておられました(汗)。

さて。
1週間という、心の準備としては充分すぎる時間をいただき、満を持して今日の講義に臨んだわけですが。。
もうほんとに。。なんというか。。
夢のようでした。
まだアタマがくらくらします。

為末さんが部屋に入ってこられたときには、そのあまりの近さに正視できず。
この講義は固定席で、なんと私は最前列なのですが、為末さんは私の目の前に座られたのでした(大汗)。
為末さんの講演会やトークショーにはもう何度も参加していますが、間違いなく最至近距離です。
わずか1メートルほどの距離で、あのいつもの笑顔でにこにこと穏やかに笑う侍の姿を2時間にわたって見せられた、私の心の内を想像してください(笑)。
…死ぬかと思いました。

ミリオネア、ヘルシンキ世界陸上、そして大阪世界陸上の映像を為末さんの解説つきで観ました。なんという贅沢!
ミリオネアの時に着ていたスーツは、今は体が大きくなってしまって着られないそうです。

そして大阪世界陸上の話。
「走った直後、取材を受けたのは覚えてるんですが、何を喋ったのかは全く覚えていないんです…」
メディアを通しては何度も聞いた言葉ですが、生で聞くのは何とも切なかったです。

でもその他は、大河原さん坂井さんコンビの絶妙な司会進行で、明るく楽しい話で盛り上がりました。

SSUにマネジメントしてもらうようになってから、競技に集中できる環境を得られたこと。
東京ストリート陸上は、選手自らが行政や陸連との折衝に出向いたこと。そこで「選手自身が動くことに意味がある」と再認識したこと。

今日の講演のテーマが“アスリートから見たマネジメントの現場”ということだったので、マネジメントに絡めた話もして下さいました。

>選手を装飾しても、メッキはいつか剥がれる。
奇をてらうのではなく、真っ当な人間が評価されるマネジメントのスキームが確立されればいいなと思う。
>実力があるからと誰も何も言えないというのではなく、人気に溺れて天狗になってしまうような選手をきちんと叱れるマネジメントが理想。

どこまで書いていいのか分からないのでこのくらいにしますが、どこを切り取っても深くうなずいてしまう、うなずきすぎて首がもげるんじゃないかと思ったほど、深く深く共鳴できるようなお話ばかりでした。

最後の質疑応答では、「脊柱起立筋がですね…」と、筋肉について嬉しそうに語る侍の横で、大河原さんが、
「皆さんポカンとされていますけど、大丈夫ですか?」
と絶妙なツッコミで笑いをとる場面もありました(^_^;

今回私は、gracefulmanさんから託された質問を代わりに訊くという重要なミッションを背負っていたので、最後、勇気を振り絞って質問してみました。
彼女に託された質問とは、
「プロのトップアスリートとして、高い志をもって日々過ごされている為末さんですが、そんな中でほっとする、癒される瞬間というのはどんな時ですか?」
というもの。
それに対しての答えは、実に彼らしいものでした。

「昔は400ハードルの競技特性や戦術的なことを記者の方たちに語っても、なかなか通じなかったんです。でも繰り返し話し続けたことで、今は分かってくれる人がずいぶん多くなりました。まー喋りすぎ!って言われたこともあったんですけど(笑)。なんかそういう、だんだん分かってもらえたりとか、日常生活の中でも、何かしていて上達したな進歩したなって感じる瞬間が、僕はいちばん嬉しいみたいなんですね。そういう時にほっとするというか、安らいだ気持ちになりますね。」

あの澄んだ目でしっかりと私に視線を向けながら、こんな素敵な答えを下さいました。
「上達したと感じる時がいちばん嬉しい」
まさにアスリートになるために生まれてきた人ですね、彼は。それも超一流の。

楽しい時間はあっという間に過ぎてゆき、今日も侍は出口で丁寧に我々に一礼して、爽やかに帰っていかれました。
次は出雲陸上でお会いしましょう、為末さん。
今日も素敵な時間をありがとうございました。

その後、為末さんのマネージャーさんである坂井さんと少しお話することができました。
名刺交換をさせていただいたんですが、坂井さん、私の名刺を見て一言。

「あ、僕も為末も、ケータイ御社のです」

ひええええ、まじっすか!知らなかった!
そしてさらにその後、衝撃の事実が発覚。

坂井さんが突然、
「あの、もしかして…ブログ書いておられたりしません?」
す「は、はい」(ドキ)
さ「あ、僕たぶん読んでます」
す「ええーっ!ほんとですか?」(タイトルもHNも告げてないのに)
さ「はい」(ニッコリ)
す「いやーもう、御本人(もちろん侍のこと)に見つかってないことを祈りつつ書いてるんですが…」
さ「…いえ、おそらく本人も読んでるハズです」

…この後、心の中で絶叫したことは言うまでもありません。

まーしかし坂井さん、読んでいただいていると分かったから言うわけじゃないですが、本当に素敵な方でした。井口さんのマネジメントもプロだなあと唸る場面がたくさんありましたが、坂井さんも2年目とは思えないような風格が漂っており、さすが一流のアスリートには一流のマネージャーがつくんだなとしみじみしてしまいました。

会の中でも、大阪世界陸上の取材時の出来事に触れ、

「為末が予選敗退後取材を受けて帰っていった後、記者の方たちが僕らマネージャーの肩を叩いてくれたんですね。慰めというか、励ましの意味で。
為末はメディアとの関係が非常にいいアスリートだと思っていましたが、その時、改めてそれを感じました。実際翌日も、バッシング的な記事がひとつもなかったのを見て、メディアとは良好な関係が築けているのだということを再確認しました。」

と、マネージャーならではのエピソードも披露して下さいました。

為末さんが、17人の聴講生のためだけに2時間もお話しして下さったこと。
彼を支える人たちの、生き生きと語る姿に出会えたこと。

陸上の神様、素敵な夜をありがとう。
また時々、私が動揺するようなイタズラを仕掛けてください。

 (追記)
為末さんが、BS某番組の“自分撮り”企画ということでカメラを持って現れたんですが、為末さんが撮った映像に思いっきり自分が入っているのをモニターで確認してしまいました(^_^;
…もういいです、腹くくります(笑)。

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